こんにちは、現役高校英語教師のインドリです。
「品詞って何?💦そんなの必要なの?💦」と悩んでいませんか?
そんな方に向けて、品詞がわかる記事を書きました!
品詞がわかれば、効率よく学習できます!
品詞と聞くだけで「もう無理」と思う人もいるかもしれませんが、ここで必ず克服できます!
品詞がわかれば英語学習の土台は完成と言っても良いくらいです。
英語の学習に手応えを感じられるはずですよ!
この記事で得られるもの
- 品詞の重要性を理解できる。
- 品詞の考え方が身につく。
- 名詞・動詞・形容詞・副詞の働き方がわかる。
文法がわかれば、効率よく学習できる!
品詞は文法と切っても切れない関係です。その文法について、
「英語学習で文法は不要」ということを聞いたことがあるかもしれません。
結論から言うと、
皆さんも国語の授業で日本語の文法を習ったことがあると思います。
必要ないのに文法を教えるはずがありません。
なのに外国語の英語では要らないというのはひどい話です。
日本語でも、一回読んだだけでは意味がわからない文を理解するには、文法の知識が必要です。
また、文章の校正でも、正しいか判断するときに必要です。
日本語でも、文法を意識はしていなくても、その知識を使っています。
文法は、数学や化学、物理などの公式と似ています。
世界にあふれた様々な表現から共通項を見つけて、シンプルな形にしたのが文法です。
そんな便利な道具を使わない手はありません!
確かにカタコトの単語のみでも相手は理解してくれようと頑張ってくれますが、それは日常や旅行程度の話です。
学問やビジネスではそうはいきません。
単語ではなく、文で表現する必要があります。
日本では英語が公用語ではないので、日常的に読んだり聞いたりする環境ではありません。
そういう環境の中で、高校生が効率良く学習できるようになる道具が文法です。
そんな便利な文法なのに、苦手意識をもってしまうことがあります。
それは、基本と例外を区別しないからです。
また、よく使われる表現とあまり使われない表現を区別しないからです。
これは、全部教えたくなってしまう私たち教師の責任ですね。
公式では表せない例外ばかりでは嫌になりますし、あまり使われない表現を覚えても、使える実感が持てません。
ここでは基本とよく使われる表現を中心に扱っていきます。
文法を味方にして効率良く学習しましょう!
その文法の第一歩が品詞の理解です。
「品詞=言葉の役割」です。日本語にもありますが、英語はすごくシンプルです!
ここでは文の要素でもある特に重要な
名詞、動詞、形容詞、副詞
を扱います。
文の要素については、以下の記事を参考にしてください。4つの品詞の理解がさらに深まります!
名詞=人やもの、状態や概念などの名前を表す
名詞は、人やもの、状態や概念などの名前を表します。
- 人やものの名前:Kent「ケント」, teacher「先生」, dog「犬」, Japan「日本」, rain「雨」, society「社会」など。
- 状態や概念などの名前:love「愛」, joy「喜び」, freedom「自由」, success「成功」, time「時間」, knowlege「知識」など。
状態や概念などの名前は、いわゆる抽象名詞のことです。
抽象名詞は、感情や気持ち、考えや状態、時間や概念などの「目に見えないけど心や頭で感じることができるもの」です。
名詞は、文の主語・目的語・補語になれ、文の成り立ちに欠かせないものです。
下の文の名詞を見つけられますか?
Tom is a teacher. He plays music very well.
「トムは先生です。彼は音楽をとても上手に演奏します。」
答えは、Tom(主語)、teacher(補語)、 He(主語)、 music (目的語)です。
Heは代名詞と呼ばれるもので、ここではTomを指しています。
Tom is a teacher. He plays music very well.
そして、名詞には、数えるかどうかという視点から、可算名詞と不可算名詞の2種類があります。
上の文で言うと、teacherは1人、2人と数えます。
それに対して、musicには形が無いので、数えないですね。
動詞=動きや状態を表す
動詞は、動きや状態を表します。
動詞には、大きく2つの種類(一般動詞・be動詞)があります。
種類 | 役割 | ポイント | 例文 |
---|---|---|---|
一般動詞 | 主に動作や状態を表す。「~する」「~である」などの意味を持つ。 | 動作動詞または状態動詞のどちらかに分類される。 | He plays music very well. |
be動詞 | 主に「~である」「~にいる」など、存在や状態を表す。文の主語を説明する。主語を説明する。 | 一般動詞とは異なり、状態のみを表す | Tom is a teacher. |
さらに、一般動詞は、動作動詞と状態動詞に分けることができます。
種類 | 役割 | ポイント | 例文 |
---|---|---|---|
動作動詞 | 動作を表す。身体や心の動きを含む。 | 動作を行う瞬間を表す。進行形にできる。 | He plays music very well. |
状態動詞 | 心や感覚、状況など状態を表す。 | 状態を表すため、通常進行形にできない。 | I lived in Tokyo.. |
動作動詞と状態動詞のちょっとした見分け方は、ジェスチャーで表せるかどうかです。
つまり、動作動詞には、動きの始まりと終わりが明確にあります。
動詞は、文の成り立ちに不可欠なもので、基本的に1つの文に動詞は1つあります。
接続詞などがあると、動詞の数は増えていきます。
この動詞によって文の型が決まります。
つまり、それぞれの動詞がどのような文を作るのか(動詞の語法)ということを知っておくことで、予測して読めますし、文を書きやすくなります。
また、動詞は、語の形を変化させることで、その文の時制を表します。
I want you to like English.「あなたに英語を好きになってほしい」
wantは、want 名詞 to doという形を取ります。
I lived in Tokyo.「東京に住んでいました。」
livedとすることで、今ではなく過去の話だとわかります。
形容詞=人やもの、状態や概念などの様子や性質を表す
形容詞は、人やもの、状態や概念などの様子や性質を表します。
つまり、名詞を修飾(名詞を限定または説明)するのが形容詞です。
I like cars.「私は車が好きです。」
I like red cars.「私は赤い車が好きです。」
好きな車を「赤い」車に限定しています。
My car is red.「私の車は赤いです。」
私の車のことを「赤い」と説明しています。
前者のように限定することを、限定用法
後者のように説明することを、叙述用法
と言います。
形容詞も文の成り立ちで非常に大事な働きをします。
形容詞は、叙述用法のときに文の補語の役割をします。
つまり、直前にある名詞を説明して、補うということです。
副詞=主に動きや状態の様子を表す
副詞は、主に動きや状態の様子を表します。
つまり、動詞を修飾(動詞を説明)するのが副詞です。
「主に」というのは、動詞以外にも文や形容詞、そしてほかの副詞のことも修飾します。
文の主語・目的語・補語にはなれません。
①動詞を修飾
She speaks English well.「彼女は英語を上手に話します。」
②ほかの副詞を修飾
She speaks English very well.「彼女は英語をとても上手に話します。」
③形容詞を修飾
He is very kind.「彼はとても優しい。」
④文を修飾
Actually, he is very kind.「実は、彼はとても優しい。」
名詞を修飾するのが形容詞
名詞以外を修飾するのが副詞
です。