こんにちは、現役高校英語教師のインドリです。
「リスニングは苦手💦どうやったらリスニングを伸ばせるの?💦」と悩んでいませんか?
- ゆっくりにしても聞けない。
- 毎日聞いても変化がない。
そんな方に向けて、リスニング学習法がわかる記事を書きました!!
実は、聞こえない理由には原因があるんです。
この記事を読めば、リスニングのコツがわかり、英語がスムーズに聞き取れるようになります!
この記事で得られるもの
- リスニングが難しい理由がわかる。
- 効果的なトレーニング方法がわかる。
- リスニング力を上げる実践法がわかる。
リスニングはなぜ難しいのか
単語の発音が違う(脱!ローマ字読み)
単語をローマ字読みして覚えている人は、正しい発音をされたら気付けません。発音記号が読めるようになると便利ですが、あとで取り扱うトレーニングを繰り返すことで正しい発音の仕方を身につけることができます。
強形と弱形を知らないと聞き取れない!
そもそも強形と弱形があるって知っていましたか?知らない人がほとんどだと思います。
なぜなら学校や単語帳で発音しているのは強形だからです。
英語の発音には「強形」と「弱形」があり、会話では多くの機能語(to, can, and など)は弱形で発音されます。
発音記号に不慣れな人もいると思うので、カタカナを併記しました。カタカナでは表し切れないのですが、参考にしてください。
単語 | 強形 | 弱形 |
---|---|---|
to | [tuː]「トゥー」 | [tə] 「タ」 |
can | [kæn]「キャン」 | [kən] 「クン」 |
and | [ænd]「アンド」 | [ən], [n]「アン」,「ン」 |
発音の仕方があいまいになるだけでなく、短くなりますよね。
この弱形に慣れることで、リスニングはグッと楽になります!
リスニングの壁になる5つの「音声変化」
英語の発音が聞き取れない原因のひとつは、「単語のつながりや音の変化」を知らないことです。
ここでは、英語の会話でよく起こる 「短縮」「連結」「同化」「脱落」「ラ行化」 の5つの音声変化を学び、リスニング力をアップさせましょう!
種類 | 特徴 | 単語 | 発音 |
---|---|---|---|
短縮 | 弱形に変わったり、省略されたりする。 | and | [ən] You and me ユーアンミー |
連結 | 単語の最後の音と次の単語の最初の音がつながって発音される。 | here is | [hɪər ɪz] ヒアリズ |
同化 | 隣り合う音が影響を受けて変化する。 | good boy | [ɡʊb bɔɪ] グッボイ |
脱落 | 発音のしにくい音が省略される。 | friendship | [frɛnʃɪp] フレンシップ |
ラ行化 | /t/ や /d/ の音が「ラ行」に近い音に変化したり、”r” が次の単語とつながったりする。 | water | [wɑːɾɚ] ワーラー |
→ まずは「連結」と「脱落」に慣れるだけでも、グッと聞き取りやすくなります!
リスニングを伸ばす学習法
音読
文字と音を繋げるトレーニングで、非常に大事です。
音読のやり方
- 意味がわかる文章でやる。
- 声に出す(小さな声でもOK)
- 同じ文章を何度も読む。
音読は、文字と音を繋げるトレーニングですが、声に出すことで返り読みを防ぐ効果もあります。
そのために意味がわかる英文である必要があります。
返り読みをしないで英文を読めるようになると、読む速度がぐーんと上がります。
市販のリーディング教材を買う場合は、必ずモデルリーディングの音声がついているものを選びましょう。
シャドーイング
文字は見ずに、聞こえてくる音声を聞こえてきたまま少し遅れて繰り返すことで、英語の音声を細かく聞き取れるようになるトレーニングです。
聞こえてきたまま繰り返すので、自然な話し方や表現が身につき、スピーキングにも効果的です。
音読と同様意味がわかる英文が良いです。
リスニング学習の中で最も効果があるトレーニングですが、始めは難しいです。
試しに英語と日本語でそれぞれシャドーイングをやってみてください。
日本語はテレビの音声で構いません。
どうですか、日本語の方が断然楽ですよね。
日本語
英語
日本語の状態に英語を近づけるのがシャドーイングです。
英語が得意な人はどんどん挑戦してください。
シャドーイングが難しい人や初めて取り組む英文の場合は、次のオーバーラッピングから始めるのが効果的です。
オーバーラッピング
文字を見ながら聞こえてくる音声とほぼ同時に音読をします。音読からシャドーイングへの橋渡しのようなトレーニングです。
文字を見るので、その分楽にシャドーイングのような繰り返しができます。
ディクテーション
聞こえてくる音声を書き起こすトレーニングです。
単語の場合もあれば、一文の場合もあります。
これもリスニング学習の中で非常に効果の高いトレーニングです。
聞き取れない部分は文法や語法の知識を使って補う必要があります。
そのため、ディクテーションはリスニングに効果があるだけでなく、文法・語法などの知識の定着にも効果的です。
例えば、関係代名詞が聞き取れない人は、ディクテーションをすると ‘who’ や ‘that’ などの機能語を意識できるようになります。
実践方法
学校の教材を使って一石二鳥!
やる教材が増えると消化不良になってしまい、達成感が得られません。
そこで学校で使っている教材を使うと効率的かつ効果的なのでお勧めします。
例えば、試験範囲の英文を使って音読やシャドーイング、ディクテーションをした方が、効率的です。
学校の授業ですでに理解している英文を使った方がトレーニングに入りやすいです。
このようにすれば学校の授業と皆さんのプラスαの学習を両立させることができます。
マネをする
今はサブスクで海外ドラマや洋画を見やすくなりましたし、日本の映画を英語の音声で楽しむこともできます。
お気に入りのコンテンツを使って、登場人物のマネをして成り切ってみましょう。そうすることで、自然な英語の表現や話し方が身につきます。
英語の字幕をつければオーバーラッピングになりますし、字幕無しにすればシャドーイングになります。セリフを書き起こせばディクテーションにもなります。書き起こした英文を何度も音読することで、自分のものにできます。
映画やドラマが好きな人はぜひチャレンジしてみてください。
音声入力
音読を楽しみながらやりたい、どれくらいうまく話せているか確かめたい人にお勧めなのが、スマホなどにある音声入力です。
原稿通りに音声入力ができたら合格です。
うまく発音できなかったところもすぐにわかります。
私はよく時間短縮のためにも音声入力をしています。
結構楽しいのでやってみてください!
発音記号
最近はスマホで音声を聞きやすくなりましたが、やはり発音記号は読めた方が良いです。
調べたときに周囲の状況に関係なく正しい発音がわかります。
また、リスニングの障害となるカタカナ読みから抜け出せるようになります。
発音記号とともに音声を聞くことで、読み方がわかるようになりますから、ぜひやってみてください。
まとめ
トレーニングを通して、リーディングの速さが増し、ネイティブのような話し方も身につきます。そしてライティングやスピーキングで使える表現が身につきます。
リスニングは、英語学習の土台です!
リスニングに合わせて、スピーキングの学習法も確認すると効果的です。
スピーキングの学習法については以下の記事を参考にしてください。