こんにちは、現役高校英語教師のインドリです。
2025年度から英検の準2級プラス・2級・準1級では、ライティング問題の1問目として「要約問題」が出題されています。
「英文を読んで要約しなさい」と言われても、
という悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。
しかし、英検の要約問題には共通の解き方があります。
この記事では、準2級プラス・2級・準1級の受検者向けに、要約問題の基本的な考え方から具体的な書き方までわかりやすく解説します。
この記事を読めば、どの級でも使える要約の型がわかり、本番で何を書けばよいか迷わなくなります。
【級別の要約対策はこちら】
▶ 準2級プラス要約対策
▶ 2級要約対策
▶ 準1級要約対策
要約問題とは?
要約問題は、与えられた英文の内容を短くまとめる問題です。
大切なのは、
「自分の意見を書く問題ではない」
ということです。
例文で考えてみましょう!
Many students today use online learning. It allows them to study whenever they want and learn from home. Because of these benefits, online learning has become popular among students.
There are several advantages to online learning. Students can save commuting time and review recorded lessons when necessary. In addition, they can learn at their own pace.
However, online learning also has some disadvantages. Students have fewer chances to communicate directly with teachers and classmates. Some students may also find it difficult to stay motivated.
このような文の適切な要約は、
Online learning has become popular because it allows students to study flexibly. However, it may reduce opportunities for communication and make it difficult for some students to stay motivated.
という書き方になります。下のような意見を付け足してしまうと要約ではなくなってしまいます。
I think online learning is useful because students can study anytime.
要約では、自分の考えではなく本文の内容を書く必要があります。
要約問題で求められている力
英検が見ているのは主に次の3つです。
① 内容を正しく理解できるか
本文の主張や重要な情報を読み取る力です。
② 重要な情報を選べるか
すべてを書く必要はありません。
具体例を外すなど、大切な情報だけを抜き出します。
③ 簡潔にまとめられるか
限られた語数で要点をまとめる力です。
英検要約問題は段落ごとに考えよう
英検の要約問題は、
という構成で作られることがよくあります。
例として、先ほどの文章で考えると
第1段落:テーマ提示:online learning
第2段落:online learningのメリット:
save time・learn at their own pace
第3段落:online learningのデメリット:
fewer chances to communicate・difficult to stay motivated
これらをまとめれば要約の骨組みが完成します。
要約が苦手な人ほど、一文ずつ細かく読もうとしがちです。
まずは各段落の役割を考えることで、重要な情報を見つけやすくなります。
つまり、
「要約=短くする作業」ではなく、「段落構造を読む作業」です。
要約を書く3ステップ
私は生徒に次の3ステップで指導しています。
STEP1 主題を見つける
まず、
「この文章は何について書かれているのか」
を考えます。
頻出テーマは、
- オンライン学習
- SNS
- ボランティア活動
- AI
などです。
主題がわからないまま書き始めるとまとまりのない解答になってしまいます。
STEP2 重要な情報を選ぶ
本文には、
- 重要な情報
- 補足説明
- 具体例
が混ざっています。
要約では重要な情報だけを書きます。
もう一度例文を見てみましょう。
Many students today use online learning. It allows them to study whenever they want and learn from home. Because of these benefits, online learning has become popular among students.
There are several advantages to online learning. Students can save commuting time and review recorded lessons when necessary. In addition, they can learn at their own pace.
However, online learning also has some disadvantages. Students have fewer chances to communicate directly with teachers and classmates. Some students may also find it difficult to stay motivated.
重要な情報は、
重要な情報を補足する説明は、
となります。
STEP3 1文または2文にまとめる
重要情報をつなげて完成です。
今回の文章では、
第1段落(テーマ)
Online learning has become popular
第2段落(メリット)
because it offers several advantages
第3段落(デメリット)
However, it also has disadvantages
ここで問題となるのが、語数です。
上の3つをつなげただけでは、求められている語数に届かないことがあります。また、「メリット」「デメリット」だけでは、どのような内容なのかが伝わりにくく、要約として少し抽象的になってしまいます。
その場合は、本文の説明の中から重要度の高い内容を1つか2つ加え、内容をより明確にしながら語数を調整します。
今回は、
- 学習しやすいこと(自分のペースで学べること)
- 直接コミュニケーションする機会が少ないこと
- やる気を維持するのが難しいこと
を加えてみましょう。
Online learning has become popular because it allows students to study flexibly. However, it may reduce opportunities for communication and make it difficult for some students to stay motivated.
接続詞を活用しよう
要約問題では接続詞が非常に重要です。
| 順接 | and / also / moreover / in addition |
| 逆接 | but / however / on the other hand |
| 理由 | because / since |
特に英検の要約では、
「メリット→デメリット」
の構成がよく出るため、
but、however
を使う場面が非常に多くなります。
言い換えができると得点アップ
本文と全く同じ表現を並べるだけではなく、簡単な言い換えができると自然な要約になります。
many people ⇔ a lot of people
communicate with others ⇔ talk with other people
improve ⇔ make better
難しい言い換えは必要ありません。
高校レベルの簡単な言い換えを意識しましょう。
要約問題の配点は?
要約問題はライティング問題の1つとして採点されます。
英検ではライティング全体がCSEスコアに大きく影響します。
また、要約問題と意見論述問題は別々に採点されるため、どちらか一方だけでは十分とは言えません。
要約問題の採点基準
実際の書き方を理解したら、次は採点者が何を見ているのかを確認しましょう。
高得点を取るためには、「うまい英文を書く」ことよりも、「採点基準を知る」ことが大切です。
英検では主に次の観点から採点されます。
| ① 内容 | 本文の重要な内容が適切にまとめられているか。 |
| ② 構成 | 情報が整理され、自然な流れになっているか。 |
| ③ 語彙 | 適切な語彙を使えているか。 |
| ④ 文法 | 文法的に正しい英文になっているか。 |
各級の語数の目安
| 級 | 本文語彙数 | 要約語彙数 |
| 準2級プラス | 90語程度 | 25〜35語 |
| 2級 | 150語程度 | 45〜55語 |
| 準1級 | 200語程度 | 60〜70語 |
※受験前には最新の問題形式を確認してください。
語数はぴったりを目指すべき?
結論から言うと、
指定語数の真ん中あたりを目標にするのがおすすめです。
例えば、
- 25〜35語なら30語前後
- 45〜55語なら50語前後
- 60〜70語なら65語前後
を目安にすると安全です。
これまで語数は目安でしたが、必ず指定範囲内の語数で要約しなければなりません。
指定範囲外の語数で解答した場合は、ゼロ点になってしまいます。
要約問題でよくある失敗
① 自分の意見を書く
要約は意見作文ではありません。
本文の内容だけを書きましょう。
② 具体例を書きすぎる
for example や such as の後ろは削れることが多いです。
③ 本文を丸写しする
コピーではなく要約です。
不要な部分を削り、簡潔にまとめましょう。
④ 主題を書かない
細かい情報ばかり書くと、何についての文章かわからなくなります。
まず主題を書くことが大切です。
⑤ 構成を考えずにいきなり書き始める
主題や重要情報を確認してから書き始めましょう。
⑥ 見直しをしない
内容に集中すると形式面がおろそかになります。
三人称単数現在の-sや複数形などを確認する時間を確保しましょう。
高得点答案の特徴
高得点答案には共通点があります。
難しい単語を無理に使う必要はありません。読みやすく正確な英文を書くことが最優先です。
まとめ
要約問題は次の3ステップで解けます。
- 主題を見つける
- 重要な情報を選ぶ
- 接続詞を使ってまとめる
要約は特別な才能ではありません。
型を理解し、練習を重ねれば必ず上達します。
覚えていてほしいのは、
「要約=短くする作業」ではなく、「段落構造を読む作業」である
ということです。
次の記事では、
・準2級プラス要約対策

2級要約対策

・準1級要約対策

それぞれの型や解き方も含めて詳しく解説していますので、ぜひあわせて読んでみてください。
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